定置網漁法見学&漁業について考える



”定置網漁法って、とにかく海に網をたらしておいて、魚が迷い込むのを待つんだな。

網にかかった魚の20%くらいしか取らずエコ的なんだな”くらいのイメージしかなく、

参加させていただいたのですが、とにかく広い範囲に網を仕掛けているんですね。

(注)実際には1%にも満たないようですね。





巾1600mと聞いたような記憶ガあるのですが、印象的だったのは、漁師さんたちが、

自分の役割をキビキビと果たして行く姿。


一瞬もたるんだところがないという感じで、誰から命令されるわけでなく、

全体の漁の進行を肌で感じながら、自分の役割を果たしている、そんな印象でした。

でも時々、拡声器から、情報が伝達されているようで、

全体をコーディネートしている人はやっぱりいるんですね。



港に帰ってからの魚の競りは残念ながらみられませんでした。

阿部さんが船酔いで下痢をして、トイレにお付き合いしていたので(^^;)。

僕も20分間ぐらい船酔い。



その日の漁獲高は少なかったようですが、

取れ取れの新鮮な魚のさしみと煮物をごちそうしていただきました。

甘みがあって、しこっとした感じがなんともいえない。

砂糖を入れた煮魚と砂糖を入れない煮魚はどちらが甘いか?

そりゃ砂糖入りでしょう

というのが常識ですが、取れ取れの魚では、

なぜか砂糖を入れていないほうが甘かったのですよ。



朝食後、館山の水産事務所の普及指導員をしておられる

岡本 隆さんと定置網部会長の坂本さんのおはなしををまじえて、

意見交換をしました。

魚の流通システム、定置網漁法とエコ、鴨川での魚の産直の可能性は?等・・・・結構、

突っ込んだ討論になったかなと思います。参加者大人13人+子ども1人。

帰り際に、今日取れた新鮮魚をお土産にいただき、ただただ恐縮です。

何から何まで、ありがとう。

海、魚、定置網漁法に人生をかけている人たちの損得を越えた、

あつい思いに、どう応えたらいいのか、しばし考えています。